ヨルダン 死海の入り方

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水の上に浮かびながら本を読む、私にとって幼い頃からの憧れの光景でした。
いつか腹筋を割って、ビキニで死海に挑もうと笑い合った友人と一緒に来れたらどんなにか素晴らしかったでしょう。
友人と来ることも、腹筋が割れることも叶わなかったけれど、唯一ビキニでは来れました。
(荷物を減らすための苦肉の策ではありますが。)

この記事では2025年5月にヨルダンの死海を訪問した際の情報をもとに、死海についてまとめます。

この記事でわかること
  • 死海の基本情報
  • 死海で遊ぶために必要な準備

死海ってどんな場所?

死海の基本情報

死海はヨルダンとイスラエルの国境にある塩分濃度の高い湖です。
遠い昔に海だった場所がプレートの動きによって海と切り離され残され湖となりました。
この湖に流入する水量より蒸発量が優った結果、塩分濃度が高い湖が誕生しました。(塩分濃度:海-3%、死海-33%)
この高すぎる塩分濃度によりほぼ生物が住むことができないことから、このような名前がつけられています。

マグネシウム成分が豊富なこの湖は、美肌を求める世界中の人々の保養地ともなっています。
死海の海岸はリゾート地になっており宿泊施設が立ち並んでいました。

そして何よりの特徴がこの高い塩分濃度から生み出される浮力です。
塩は水よりも重たいため、塩分を多くを含んだ水は通常の水に比べて重くなります。
人間の体に対し水が重ければ重いほど浮かぶ体積は大きくなります。
人の体は海水に対しては体の4%程度が浮かぶ程度ですが、死海に対しては25%も浮かぶことになります。(比重:人体-0.98程度, 海- 1.02程度, 死海-1.30程度)
この特殊な水により、死海では他にはない浮遊感を楽しむことができるのです。

出典:死海(Google map)

まろまろ
まろまろ

朝日が美しいのはイスラエル側、夕日が美しいのがヨルダン側です。

空港から死海へのアクセス

バスの場合(AMM空港→アンマン→死海)

空港から死海まで直通のバスは存在しません。
首都アンマンから死海までのバスはありますので、バスで死海まで行きたい場合には一度空港からアンマンまで出る必要があります。
空港からアンマンまでのバスは高頻度(30分に1本程度)は出ていますが、アンマンから死海までのバスは日に往復1本しかありません。
そのため、バス移動の場合には基本的にはアンマンで一泊した後で死海へ向かうことになります。

空港タクシー の場合(AMM空港→死海)

また、空港には空港タクシーという定額制のタクシーがあります。
空港から死海、ペトラ遺跡、アンマン市街地などのエリアへの移動が可能になります。各地への料金は規定されていますので、煩わしい価格交渉は不要です。

まろまろ
まろまろ

バスの乗り口、タクシーの乗り場はいずれも到着ロビーから出てすぐのため、迷う心配はありませんでした。

死海ってどんな感じで入るの?

観光客が死海に入る方法は3択です。

死海に入る方法
  • 整備されていない湖岸から死海に入る
  • 整備されたビーチのあるホテルに宿泊する
  • 整備されたビーチのあるホテルを日帰りで利用する

数年前までは公営のビーチ(アンマンビーチ)があったようなのですが、2025年現在では既に営業していないようでした。
死海に入ると塩まみれになりシャワーを浴びる必要があるようなので、私はホテルの利用を検討しました。

ヨルダンの物価は安定しているのですが、死海ホテルの日帰り利用は年々値上がりしているようです。
2025年の日帰り利用を複数ホテル調べましたが、泥パックを込みにすると一人あたり4〜5千円程度かかるようでした。
一方、ビーチ付きホテルの宿泊費は1部屋1.4万円。(booking.comの最安値)
夫婦2人の場合、宿付きで差額4千円。
深夜3時に空港に到着した後にそのまま観光する予定でしたが、体力は心配な年齢であることを考慮し、私たちは死海に一泊することに決めました。

深夜3時の空港ピックアップで死海に向かい、午前4時ごろホテルへ到着しました。

宿泊したホテルはPorto dead sea というホテルです。
シャワールーム2つ、キッチン付き、1ベッドルーム、1リビングルームという豪華な作りでした。

周辺ホテルに比べ価格帯が安いホテルでしたが設備は全て新しく清掃は行き届いており、深夜4時チェックインにも快く対応いただけました。
チェックイン後には泥のように眠りにつきました。宿泊して正解。笑

翌朝カーテンを開けると、バルコニーの向こう側に青い景色が広がります。
正直なところ死海に景観の良さ全く期待していなかったのですが、対岸に見える岩肌の映える山脈、静かな湖畔。
バルコニーから見える景色だけでヨルダンに来てよかったと思いました。

ずっと眺めていたいくらい綺麗だったのですが、死海に入らねばなりません。
部屋で着替えてビーチへと歩いていきます。

まろまろ
まろまろ

宿泊、めちゃめちゃ便利でした

死海

朝8時ごろ、ビーチに向かいます。
湖畔には塩の塊がゴロゴロ析出しています。不思議で素敵な光景です。
素足で歩いたら切り傷は避けられそうにありません。ビーチサンダルが必須であるのが頷けます。

塩の結晶ゾーンを超え、恐る恐る死海へと入っていきます。
5月の初旬で日中は30度を超える気候ではありますが、朝方は涼しく水はひんやりと冷たく感じました。

死海の水は目に入ったら危険らしいが上手に浮くことができるのか、不安が胸をよぎります。
太ももまで入ったところで異変に気づきました。
明らかに誰かに支えられている感覚があります。

ゆっくりと体を水に預けます。

まろまろ
まろまろ

めっちゃ浮く!!!

体感50%くらい水面から出ている気持ちです。
後は楽しむだけです。

優雅に仰向けで本を読んでみたり(これは意外と腹筋の力が必要でした)

寝転がったり

下向きに本を読むこともできちゃいます

個人的には水の上で転がるのがとても楽しかったです。
水の上で転がれます。
普通にめちゃめちゃ楽しいです。

死海で一通り楽しんだら、泥パックです。
死海の泥は死海の深いところから取り出したものだそうで、湖岸の色とは異なり黒く光っています。

一度手につかみ、その感触に驚きました。

まろまろ
まろまろ

もっちもち!ぬっとり!

効果はわかりませんが、とりあえず泥の感触が気持ち良いです。
身体中に塗り、10分ほど置き、その後死海の水でゆすぎます。(なかなか落ちない)

塩分濃度が高いため、死海に入る時間は20分程度に留める必要があります。
まだまだ遊び足りないですが、この辺でお別れ。部屋に戻りシャワーを浴びます。
時間に余裕があるならあと1日遊びたかった。

年々小さくなっている死海。
行けるうちにいくといいスポットだと感じました。
水の上で転がりたい方、是非に!

まとめ

・死海へのアクセスは空港からはタクシー、アンマンからはバスが便利。
・死海の利用方法は日帰り、宿泊どちらも可能

まろまろ
まろまろ

余談:ヨルダン全土でめちゃめちゃ日焼けしたので泥パックの効果はさっぱりわかりませんでした。

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